3, 在来線

章目次

  1. はじめに
  2. 支線
  3. 盲腸線
  4. 70条区間
  5. 経路特定区間
  6. 特殊経由線
  7. 特定都区市内と大阪・新大阪
  8. 省略コード
  9. 線区・地域別

a. はじめに

ここからは,実際にどのように路線数や接続駅数を数えればよいのかを説明します.以下で「路線」と言った場合,「東海道本線」のような線路名称を指す場合も,「東海道」(あるいは省略形の「東海」)のようなマルス経由線を指す場合もあります.マルス経由線の一覧は1にあります.また,途中で「特殊経由線」という言葉が多用されます.あとで簡単に説明しますが,詳しくは2をご覧ください.

  1. 路線名の略号 - 旧式マルスの入力コードとMARS for MS-DOSのデータ
  2. 特殊経由線

b. 支線

支線とは,南武2(尻手〜浜川崎間)や京葉2(京葉別線,西船橋〜南船橋間・西船橋〜市川塩浜間)のような路線のことを指します.これらはそれぞれ本線である南武(川崎〜立川間)や京葉(東京〜蘇我間)に対する支線です.ほとんどの支線は経由印字がありません.支線だけ乗車する場合は次のように経由に --- と印字されます.

乗車券
八丁畷→尻手/経由:---
  • 発:八丁畷(南武2)
  • 着:尻手

ほかの路線とまたがる場合,支線の経由印字は単に省略されます.本線にまたがる場合,たとえば次の乗車券のようになります.

乗車券
八丁畷→川崎/経由:南武
  • 発:八丁畷(南武2)
  • 1, 尻手[南武]
  • 着:川崎

他路線にまたがる場合も同様です.たとえば次の乗車券のようになります.

乗車券
八丁畷→武蔵白石/経由:鶴見線
  • 発:八丁畷(南武2)
  • 1, 浜川崎[鶴見線]
  • 着:武蔵白石

これらの場合,経由印字はありませんが,接続駅は書き込まれるので1経由と数えます.本線(上の場合「南武」)と接続する場合でも,ほかの路線(上の場合「鶴見線」)と接続する場合でも独立した1経由です.成田線2(我孫子支線)や香椎線2には経由印字があるので,一見成田線2や香椎線2を経由する場合には接続駅が書き込まれる一方で,南武2を経由する場合には接続駅が書き込まれないように思われるかもしれませんが,どちらの場合でも接続駅は書き込まれます.

c. 盲腸線

盲腸線も独立した1経由です.盲腸線とは,鶴見線大川支線(武蔵白石〜大川間)や山陽本線和田岬支線(兵庫〜和田岬間)のように,片方が他路線と接続していないごく短い路線のことです.

d. 70条区間

70条区間内の路線は経由印字なしのことが多いですが,接続駅は書き込まれます.70条区間を通過する場合,最短経路の接続駅が書き込まれるので,たとえば次の乗車券のようになります.

乗車券
(中)大久保→大宮/経由:中央東・東京・新幹線・大宮
  • 発:(中)大久保[中央東]
  • 1, 新宿(山手2)
  • 2, 池袋(赤羽線)
  • 3, 赤羽(東北)
  • 着:大宮

e. 経路特定区間

経路特定区間を1回だけ通過する場合(すなわち旅客営業規則第69条の「両線路にまたがる場合」と基準規程第109条の「一方の経路を通過した後,再び同区間内の他の経路を乗車する場合」を除く)も経路の選択方法によっては経由が印字されないことがありますが,接続駅符号は書き込まれます.この場合,ほとんどの場合は最短経路(運賃計算経路)を利用した場合の接続駅符号が書き込まれます.ただし岩国-櫛ケ浜間に関しては,運賃計算を行うのは岩徳線経由ですが,接続駅符号は(非運賃計算経路である)山陽本線の方が書き込まれます.したがってたとえば「広島→徳山/経由:山陽・岩徳・山陽」となっていても途中に接続駅符号は書き込まれず,したがって全体として1経由です.

経路特定区間の経由印字は,入力するマルス経由線によって異なることがあります.たとえば赤羽-大宮間のマルス経由線を東北本線4(埼京線)にすると,マルス端末では運賃計算経路である東北本線に補正されて運賃計算が行われますが,このとき経由印字は「埼京」にも「東北」にもならず,経由印字がなし(経由:---)になります.ほかにたとえば赤羽→川越間を埼京線経由でマルス端末に入力すると「経由:川越線」のみになります.指定席券売機やえきねっとで経由駅を指定した場合も同様です.表1は経路特定区間と経由印字の一覧です.

表1:経路特定区間と経由印字
No. 区間 ◎運賃計算経路 経由印字 備考
非運賃計算経路 補正後経由印字
1. 大沼-森 ◎函館線(大沼公園経由) 函館線
函館線2(東森経由) ---
2. 赤羽-大宮 ◎東北(川口・浦和経由) 東北
東北4(戸田公園・与野本町経由) ---
3. 日暮里-赤羽 ◎山手2+東北2(王子経由) 山手・東北 70条区間内発着の場合
東北(尾久経由) 山手・東北
4. 品川-鶴見 ◎東海道(大井町経由) 東海(道)
品鶴横須賀線(西大井経由) ---
5. 東京-蘇我 ◎総武・外房 総武・外房
京葉 総武・外房
6. 山科-近江塩津 ◎湖西 湖西
東海(道)・北陸 ---
7. 大阪-天王寺 ◎大阪環状(天満経由) 大阪環(状)・京橋
大阪環状(福島経由) 大阪環(状)
8. 三原-海田市 ◎山陽 山陽
呉線 ---
9. 岩国-櫛ケ浜 ◎岩徳 岩徳
山陽 ---

補正後の経由印字が --- となる線区をうまく用いると,マルス券の経由印字数を減らすことができます.たとえば川越線または高崎線から赤羽へ抜ける場合,東北4(埼京線)経由で入力すれば「経由:東北」が省略されます.また[京]京都市内(または山科)から北陸本線方面に進む場合,東海道線経由で入力すれば「経由:湖西」が省略されます.

f. 特殊経由線

はじめに

特殊経由線をもつ路線(あるいは区間)は,全線(あるいは全区間)を乗り通す場合,ふつう2経由になります.

特殊経由線の場合,母線との接続駅(2駅)に加えて,特殊経由線内の駅が接続駅として書き込まれます.たとえば根岸線の場合,接続駅は東海道本線(根岸線ではない)横浜と東海道本線(根岸線ではない)大船の2つですが,これでは根岸線経由かどうか判別できないため,追加の接続駅として,根岸線内部(両端を含まない)の本郷台が設定されると考えられます.たとえば次のようになります.

乗車券
[山]東京山手線内→函南/経由:東海道・根岸線・東海道
  • 発:[山]東京山手線内[東海道]
  • 1, 横浜[根岸線]
  • 2, 本郷台
  • 3, 大船[東海道]
  • 着:函南

特殊経由線ではないけれども特殊経由線であるかのように扱われる路線もあります.ここでは仮に次のように呼ぶことにします.

旧特殊経由線
昔はマルス経由線上で特殊経由線だったが,マルス経由線の廃止によりマルス経由線上では特殊経由線ではなくなったものの,磁気符号上は依然として特殊経由線として扱われている路線.
擬特殊経由線
マルス経由線上では特殊経由線ではないが,磁気符号上は特殊経由線として扱われている路線.

これらの特殊経由線について以下でまとめて説明します.

特殊経由線一覧

  1. 室蘭本線長万部〜岩見沢間(*1)
  2. 函館本線砂原支線大沼〜渡島砂原〜森間
  3. [擬]奥羽本線福島〜青森/新青森間(*2)
  4. 五能線東能代〜川部間
  5. 越後線新潟〜柏崎間
  6. [2経由]上越線高崎〜宮内間(*3)
  7. 常磐線日暮里〜岩沼間
  8. 中央本線2岡谷〜塩尻間
  9. 成田線佐倉〜成田〜松岸間(*4)
  10. 内房線蘇我〜安房鴨川間
  11. 根岸線横浜〜大船間[twitter
  12. 御殿場線国府津〜沼津間[twitter
  13. 赤穂線相生〜東岡山間(選択乗車区間)
  14. 宇部線新山口〜居能〜宇部間(選択乗車区間)
  15. 予讃線向井原〜伊予長浜〜伊予大洲間(選択乗車区間*5)
  16. 筑豊本線折尾〜原田間
  17. [旧]日豊本線西小倉〜鹿児島中央間
  18. 長崎本線喜々津〜本川内〜浦上間(選択乗車区間)
  19. [経路特定区間*6]函館本線大沼〜渡島砂原〜森間
  20. [経路特定区間]東北本線4赤羽〜武蔵浦和〜大宮間
  21. [経路特定区間]東北本線2日暮里〜尾久〜赤羽間
  22. [経路特定区間]品鶴線品川〜新川崎〜鶴見間
  23. [経路特定区間]呉線三原〜呉〜海田市間
  24. [経路特定区間*7]岩徳線岩国〜西岩国〜櫛ケ浜間
  25. [擬]桜井線奈良〜高田間*8(twitter
  26. [擬][経路特定区間の一部*9]大阪環状線2大阪〜西九条〜今宮間*8(twitter
  1. 室蘭本線長万部〜岩見沢間は,磁気符号上は特殊経由線としては扱われていないようです.なお,函館/新函館〜(室蘭本線経由)〜小樽方面を内浦湾線(総称線)で入力した場合,特殊経由線表記(静狩)は現れないようです.
  2. 奥羽本線は現在では特殊経由線をもちませんが,磁気符号上は特殊経由線をもつものとして扱われます(旧特殊経由線).なお,東北新幹線八戸開業前は東北本線を母線とする特殊経由線(笹木野・青森)でした(twitter).
  3. 上越線は高崎〜越後川口〜宮内の2経由です.これは長野行新幹線(北陸新幹線)開業前は信越本線を母線とする特殊経由線(井野・越後滝谷)であったことに由来すると考えられます.ほかの特殊経由線とは異なり,全線を乗り通さなくても2経由になる理由は不明です.この区間には上越新幹線が走っており,新幹線乗換駅や別線折返でだいぶ複雑になっていますので,簡単に扱うために2経由にしているのかもしれません.
  4. 成田線佐倉〜松岸間は,桜井線+和歌山線高田〜王寺間とちょうど逆の関係にあります.マルス経由線上は成田線佐倉〜松岸間は一つの路線ですが,成田線我孫子〜成田〜佐倉の路線符号は28,成田〜松岸間が39ですので,佐倉〜成田間と成田〜松岸間は,磁気符号上は二つの別の路線として扱われていることになります.この場合,「佐倉→松岸/経由:成田線」(マルス端末の場合補正禁止が必要)の乗車券の接続駅は成田線成田の一つのみでよいように思われますが,実際には成田線香取も接続駅になります.すなわち成田線成田(佐倉ではない)〜松岸間は特殊経由線をもつ路線と同様に扱われています(擬特殊経由線,桜井線の場合を参照).ただし「成田線成田+成田線香取」(とその逆)には省略コードが設定されています.そのため,前述の「佐倉→松岸/経由:成田線」の乗車券(マルス券)の接続駅は「成田線成田+成田線香取」の一つだけです.したがってマルス券の場合,全線を乗り通す場合にはほかの特殊経由線と同様に扱ってよいと言えます.
  5. 予讃線向井原〜伊予長浜〜伊予大洲間(五郎別線)は予讃線(内子線経由)に対する特殊経由線として扱われていますが,磁気符号上は五郎別線の方が予讃線(本線)の路線符号をもっています.したがって経由印字にかかわらず,伊予市〜伊予長浜〜西大洲で1経由と思われます.経由印字はME-4形マルス端末で特殊経由線により入力した場合に「高野川・五郎」になります(twitter).
  6. 経路特定区間では,もう一方の経路とまたがる場合(旅客営業規則第69条)か後で(前に)通る場合(基準規程第109条)でないと運賃計算経路でない方の経路は利用できません.経路特定区間のうち,特殊経由線であるものは,ほとんどが運賃計算経路で「ない」方ですので,そのような特殊経由線を通過するように(すなわち2経由として数えられるように)利用することは,たいていの場合は困難です.
  7. 岩徳線(山陽本線を母線とする特殊経由線)はほかの経路特定区間に指定されている特殊経由線とは異なり,運賃計算を行う方の経路に指定されています.したがって,一見どんな場合でも岩徳線を通ることによって2経由になるように思われますが,実際には磁気符号上は,たとえ経由印字が岩徳線であっても山陽本線経由として扱われます.すなわち,経由印字が「山陽・岩徳線・山陽」となっていても1経由です.岩徳線が2経由となるのは,ほかの経路特定区間の特殊経由線と同様に,母線とまたがるか,後で(前に)通り,かつ岩徳線を全線乗り通す場合です.
  8. 桜井線は特殊経由線をもちませんが,特殊経由線をもつ場合と同様に扱われます(擬特殊経由線).したがって全線を乗り通す場合2経由です.
  9. 大阪環状線2は特殊経由線をもちませんが,特殊経由線をもつ場合と同様に扱われます(擬特殊経由線).したがって全線を乗り通す場合2経由です.

g. 特定都区市内と大阪・新大阪

特定都区市内,たとえば[名]名古屋市内は,これ自体が大きな駅として扱われます.したがってその中で路線が分岐していても,その接続駅は書き込まれません.以下はその例です(着駅とする場合で述べていますが,発駅とする場合も同様です).

[札]札幌市内
(函)白石/桑園
[区]東京都区内
赤羽/日暮里/錦糸町/品川
[山]東京山手線内
赤羽/日暮里/秋葉原/品川/新宿
[名]名古屋市内
金山
[京]京都市内
山科
[阪]大阪市内(*1)
天王寺・尼崎
[広]広島市内(*2)
(陽)横川
[九]北九州市内(*3)
西小倉・城野・折尾
[福]福岡市内
香椎・吉塚

規則第88条で規定されている「大阪・新大阪」は特定都区市内とは異なりますが,磁気符号としては特定都区市内と同様に扱われます.なお,おおさか東線と新大阪を経由して大阪を着駅とする場合,新大阪は接続駅符号になります(twitter).

この項目にあった特定都区市内乗車票についての記事はこのページに移動しました.

  1. 片町線で木津方面に(から)向かう場合,おおさか東線で久宝寺を経由して木津方面に(から)向かう場合,それぞれ松井山手,久宝寺が接続駅になります(twitter, twitter, twitter).
  2. 矢野を発(着)駅とし,呉・三原を経由して糸崎以遠に進む経路で,[広]広島市内が発(着)駅となる場合,マルス券ではなぜか経由が呉線経由になり,特殊経由線である呉線内の呉が接続駅になります.
  3. 新幹線経由で[九]北九州市内に入る(から出る)場合,門司が接続駅になる一方で,在来線経由で[九]北九州市内に入る(から出る)場合,門司は接続駅になりません.ただし在来線経由の場合,下関は接続駅になります.下関が接続駅になるのは別線往復区間であるためで,特定都区市内とは関係がありません.

h. 省略コード

総称線区と省略コード

マルス経由線には,内浦湾線(=函館本線+室蘭本線+千歳線+函館本線)や石勝石北線(=石勝線+根室本線+釧網本線+石北本線+宗谷本線)のように,複数の線区を統合した総称線区がありますが(twitter),それと同様に,複数の接続駅を統合した駅があります.これは省略コードと呼ばれているようです.このページでは以前は「総称線区」に対応させて「総称駅」と呼んでいました.

省略コードの例

省略コードは一つ一つ調べていく必要がありますので,網羅するのは非常に難しいです.以下にいくつか例を挙げておきます.網羅的なリストはf. 省略コード - 7, マルス経由線・接続駅・省略コード一覧にあります.

  1. 新函館+長万部+沼ノ端.
  2. 新函館北斗+長万部+沼ノ端+白石.
  3. 新函館北斗+長万部+沼ノ端+白石+桑園(twitter).
  4. 新発田+坂町.
  5. 小牛田+新庄+横手(twitter).
  6. 宮内+長岡+燕三条(twitter).
  7. 茶屋町+宇多津.
  8. 茶屋町+宇多津+多度津(twitter).
  9. 肥前山口+早岐(twitter).

省略コードは北海道,四国に多く設定されている可能性が高いと思われます.北海道に関して言えば,北海道への入口駅が新函館北斗に限られているため,道内の接続駅との組み合わせ(順列)がある程度限られており,それらを設定することで,接続駅数を抑えているものと思われます.四国も同様かもしれません.九州もやはり入口駅が限られていますが,別線往復区間があるため,事情が異なっています.東北+信越方面にもいくつか省略コードが用意されています.

宮内+長岡+燕三条は2016年6月よりは後に設定されたようです(blog).

省略コードにならない組み合わせ

おそらく省略コードは,ある接続駅(発着駅ではない)の組み合わせ(順列)が出現した場合,それをある省略コードに置き換えるという方法で設定されていると思われます.たとえば3つの接続駅「A駅・B駅・C駅」が,この順番か逆の順番(「C駅・B駅・A駅」)で現れたときに,省略コードD駅で置き換えているものと思われます.

逆に,これらの接続駅の組み合わせ(順列)は省略コードに統合され「ない」という組み合わせを見つけることもできます.北海道と四国,また東北信越と九州方面にはいくつか省略コードが用意されており,判明しているものは前節で挙げましたが,逆に用意されていないことが判明しているものの組み合わせとして以下のようなものがあります.

  1. 新函館+長万部・追分(twitter
  2. 新函館+長万部・岩見沢(tiwtter
  3. 新函館+長万部+沼ノ端+南千歳・追分
  4. 高城町・松島・仙台・羽前千歳・福島(twitter
  5. 羽前千歳・米沢(twitter
  6. 仙台・古川・小牛田・一ノ関・気仙沼(twitter
  7. 羽前千歳・新庄・東能代・五所川原・川部・新青森(twittertwitter
  8. (北)福島・新庄・余目・秋田・大曲・盛岡
  9. 新潟・新津(twitter
  10. 茶屋町+宇多津+多度津+佃・佐古・高松(twitter
  11. 桂川・折尾・門司(twitter
  12. 門司・西小倉(twitter
  13. 吉塚・長者原・香椎(twitter
  14. 折尾・東水巻・原田(twitter
  15. 鳥栖・吉塚・桂川・折尾・西小倉・大分・久留米・新八代・川内・鹿児島中央・隼人(twitter
  16. 早岐・肥前山口・鳥栖・博多・門司(twitter
  17. 大分・夜明
  18. 武雄温泉・諫早・喜々津・本川内・浦上

上の一覧は次のように見ます.調べようとしている乗車券の接続駅に「仙台・羽前千歳」が含まれている(はず)とします.するとこの組み合わせは上の(1)に含まれています.すると「仙台・羽前千歳」は省略コードにはたばねられない,とわかります.同様に「仙台・高城町・松島」が含まれている(はず)の場合,上の(1)にはこの順では含まれていませんが,逆順では含まれているので省略コードにはたばねられない,とわかります.ただし「仙台・福島」の場合は上の一覧ではわかりません.(1)には「仙台・羽前千歳・福島」が含まれますが,羽前千歳が含まれていない場合にどうなるかはこの一覧だけではわかりません.「新函館+長万部・追分」は「新函館+長万部は省略コードにたばねられるが,新函館+長万部+追分は省略コードにたばねられない」という意味です.

i. 線区・地域別

線区・地域別に,注意すべきものをいくつか説明します.

渡道/道外行/北海道内完結乗車券

新幹線で新函館北斗から道内に入る(から出る)場合,一般的な経路ならば,それ以降の接続駅と新函館北斗が統合されて1つの省略コードになります.したがって渡道に使用する乗車券は,見かけ上の経由線区は多くても85mm券になり,120mm券にするのは難しくなるという傾向があります.したがって120mm券にしたい場合は省略コードにならない組み合わせを見つける作業が必要になります.逆に85mm券にしたい場合は,直通の特急が走っているような一般的な経路を利用するようにします.

なお,120mm券になるよう経路を増やしていっても,経由路線と新幹線乗換駅の合計数が16を超えるとマルス端末での発売ができず,出札補充券で発売されることになります.マルス端末に入力する場合,総称線区(内浦湾線,石勝石北線)を用いることができる場合はこれを用いると,経由路線の数を減らすことができますので,出札補充券ではなくマルス端末で発売することができるようになることがあります.総称線区が1経路として扱われるのか,複数経路として扱われるのかはよくわかりません.特に複数の総称線区を同時に使用した場合はマルスの制限である16経路・乗換駅より少ない状態でエラーになるかもしれません.指定席券売機の場合は自動判別されますので,特別な操作は必要ありません.

道内在来線完結の場合は接続駅が統合されないので,120mm券にするのが容易です(twitter, twitter).

東北本線

東京〜王子〜盛岡(〜新青森)間が1経由です.東北本線には王子経由と尾久経由がありますが,経路特定区間のため通常は王子経由で運賃計算され,磁気符号上の経由も(より経由数の少ない)王子経由になりますので,東京〜王子〜盛岡(〜新青森)間の全部または一部を通る場合にはとにかく1経由と考えます.

田端付近のマルス経由線は大変複雑ですが,磁気符号上の路線は次のように単純になっています.

東北本線
東京-王子-盛岡(1経由)
尾久線
日暮里-尾久-赤羽(2経由)
山手線2
新宿-田端(1経由)

これらを以下で少し詳しく説明します.まず,マルス経由線では東京〜尾久〜盛岡がトウホ,田端〜王子〜赤羽がトウホ2となっていますが,磁気符号上では東京〜田端〜王子〜赤羽〜盛岡(〜新青森)で1経由です.したがって次の乗車券は途中に接続駅をもたず,(印字経由にかかわらず)1経由です.

乗車券
川口→鶯谷/経由:東北・山手・東北
  • 発:川口
  • 着:鶯谷

このようになる理由は次のように考えられます.マルス経由線では日暮里〜田端間はヤマテ2となっています.そのため,70条区間発着の場合は山手が表示されます.一方路線符号は東京〜日暮里〜田端〜王子〜盛岡間の各駅とも2です.したがって間に接続駅を設ける必要はありません.

次の乗車券では,マルス経由線上「山手」は日暮里〜駒込間を表していますが,日暮里は接続駅にはなりません.東北本線(東京〜王子〜盛岡間)と山手線2(新宿〜田端間)が接続する田端が接続駅になります.

乗車券
八丁堀→駒込/経由:京葉・東北・山手
  • 発:八丁堀
  • 1, 東京
  • 2, 田端
  • 着:駒込

東北本線尾久支線

磁気符号上,尾久線(日暮里〜尾久〜赤羽間)は東北本線東京〜王子〜盛岡間を母線とする特殊経由線として扱われます.したがって日暮里〜尾久〜赤羽で2経由です.するとたとえば「東京→大宮/経由:東北」(マルス経由線の「トウホ」)は一見4経由になりそうに思われます.しかしこれは(運賃計算上と同様に)磁気符号上,東京〜王子〜大宮経由に補正され,1経由になります.

尾久支線(日暮里〜尾久〜赤羽間)の2経由を利用するには王子経由とまたがるか(旅客営業規則第69条の例外),あるいは先(後)で王子経由を通らなければなりません(基準規程第109条).ただしこの区間は70条区間と東京都区内に含まれ,また東京山手線内に接していますので,そのような乗車券を作るのは一般には困難です.結局,東京都区内発着でも東京山手線内発着でもなく,70条区間内完結,または70条区間発着の乗車券の場合(twitter)に尾久支線の2経由を利用できることになります.70条区間発着の乗車券の場合,途中下車しなければ70条区間内を最短経路で計算できますので,尾久支線経由にしたい場合は(この区間内で途中下車したいなどの)希望を伝える必要があります.

常磐線

常磐線三河島以遠(南千住方面)から70条区間に入り東北本線赤羽以遠(川口方面/北赤羽方面)に通過する場合,常磐線の部分は,尾久経由で入力した場合は「三河(島)」と印字される一方,王子経由で入力した場合は「常磐・三河(島)」と印字されます(twitter).逆向きの場合は「大宮→南千住/経由:東北・三河島・常磐」のようになります(twitter).これは70条区間を王子経由で通過する場合(京浜東北線経由で入力する場合),70条区間内の経由印字が省略されるために「常磐・東北」となってしまい,三河島経由なのか岩沼経由なのか判別できなくなってしまうのを防ぐためと考えられます.尾久経由で通過する場合(東北本線経由で入力する場合)は「三河(島)・東北」となりますので,誤解の恐れはありません.

東京都区内発で常磐線方面に進む場合(あるいは常磐線方面から東京都区内着となる場合),印字は次のようになるようです.

まず,岩沼から内方(槻木方面)に進む場合,から「三河島・逢隈」のように特殊経由線表記(駅名表記)になる場合,印字は次のようになるようです.

三河島〜金町間発着
経由:逢隈・東北
日暮里以遠(鶯谷方面・尾久方面・西日暮里方面)発着
経由:三河島・逢隈・東北(twitter

岩沼から外方(館腰方面)に進む場合は次のようになるようです.

三河島〜金町間発着(MR形端末)
経由:逢隈・東北
日暮里以遠(鶯谷方面・尾久方面・西日暮里方面)発着(MR形端末)
経由:常磐・東北
ME形端末
経由:常磐・東北(twitter

ME形端末では,たとえば三河島発が東京都区内発に補正される際に「経由:東北・常磐・東北」に置き換えられ,東京都区内完結のためはじめの「東北」が省略されるためと考えられます.ただしMR形端末との比較をまったく同じ条件で行えているかどうかが不明ですので,これ以外のパターンも存在する可能性はあります.

東北新幹線に乗り換える場合については東北新幹線(総武本線・常磐線方面) - k. 線区別 - 4, 新幹線をご覧ください.

総武本線

マルス経由線では総武本線東京〜銚子間で1路線ですが,路線コードは総武本線御茶ノ水〜銚子(16:1–38)と総武本線東京〜錦糸町(2A:14?–17?)の2つに分かれています.そのため,たとえば東京→千葉は,マルス経由線では1経由ですが,接続駅として錦糸町が書き込まれ,東京・錦糸町・銚子の2経由と数えられます.なお,たとえば御茶ノ水→千葉の場合も接続駅として錦糸町が書き込まれ,御茶ノ水・錦糸町・銚子の2経由と数えられます.

成田線

成田線佐倉-成田-松岸間は総武本線に対する特殊経由線です.千葉→佐倉→成田→我孫子間を経路入力で入力した場合,「経由:総武・酒々井・成田線」になります.経路自動案内では「経由:総武・成田線・成田線」(twitter)になります.このリンク先の例では,経路入力では「逢隈」となるべきところが「常磐」となっていますので,これでも経路自動案内を使用したであろうことがわかります.

BRT線

BRT線の各駅には個別の駅符号は割り当てられておらず,すべて同じ駅符号のようです.したがってここではBRT駅(柳津)のように書くことにします.

それに加えてBRT線は社線連絡と同じ方法で接続駅が設定されます.すなわち,途中下車不可の乗車券の場合,BRT線と鉄道線との接続駅では,鉄道駅側の駅符号と,BRT駅側の駅符号の両方が書き込まれます.したがってBRT線を通過する場合,すなわち柳津と気仙沼の両方が接続駅となる場合は,気仙沼線柳津・BRT駅(柳津)・BRT駅(駅不明)・BRT駅(気仙沼)・気仙沼線気仙沼が接続駅となるようです.BRT駅(駅不明)も接続駅となるのは,気仙沼線(鉄道路線としては廃止)柳津〜気仙沼間の特殊経由線のように扱われるためです.詳細は5, 社線連絡 - c. 特殊経由線風になる通過連絡運輸に書かれています.BRT線(柳津〜盛間)は以前2経由である可能性が高いと考えていましたが,実際には柳津〜気仙沼間を乗り通す場合にのみ2経由になりそうであることがわかりました.

乗車券
前谷地→千厩/経由:気仙沼線・柳津・BRT線・気仙沼・大船渡線
  • 発:前谷地[気仙沼線]
  • 1, 気仙沼線[柳津]
  • 2, BRT駅(柳津)[BRT線]
  • 3, BRT駅(駅不明)
  • 4, BRT駅(気仙沼)
  • 5, 気仙沼線[気仙沼][大船渡線]
  • 着:千厩

途中下車可能の乗車券の場合,鉄道駅と接続しているBRT駅の接続駅符号(2, 4)は省略されます.3が省略されないのは,気仙沼線(鉄道路線としては廃止)柳津〜気仙沼間の特殊経由線のように扱う必要があるためです.

乗車券
前谷地→盛/経由:気仙沼線・柳津・BRT線
  • 発:前谷地[気仙沼線]
  • 1, [柳津]
  • 2, BRT駅(柳津)[BRT線]
  • 3, BRT駅(駅不明)
  • 着:BRT駅(盛)

BRT駅止まり(気仙沼〜盛間止まり)の場合は上のようになります.

品鶴線(横須賀線)

品鶴線(横須賀線)品川〜新川崎〜鶴見間は,東海道本線品川〜鶴見間に対する特殊経由線ですので,品鶴線を全線経由した場合,2経由になります.ただしこの2経由を使おうとする場合には注意が必要です.

まず,これらの区間は経路特定区間(旅客営業規則第69条第1項第4号)に指定されていますので,東海道本線品川〜鶴見間とまたがるようにしなければなりません.またがらない場合は東海道本線経由で運賃が計算され,マルス端末上では経由に品鶴線を指定しても東海道本線経由に補正されます.

また,鶴見〜横浜間の分岐駅通過特例(基準規程第149条第1項第4号)にも注意する必要があります.たとえば乗車券の経由(の一部)を「川崎→品川(以遠)/経由:東海道・新川崎・西大井・……」としたいとします.この場合(鶴見駅には横須賀線のホームはありませんので)鶴見〜横浜間を区間外乗車する必要があります.しかし,基準規程では鶴見〜横浜間の区間外乗車ができる条件として「……川崎……の各駅と、新川崎、西大井又は武蔵小杉以遠(武蔵中原又は向河原方面)の各駅との相互間」となっています.ここで西大井以遠(品川方面)となっておらず,図でも西大井以遠が描かれていないことに注意してください.すなわち今回の場合,鶴見〜横浜間の分岐駅通過特例を適用し,かつ西大井〜品川間を通過することはできません.したがって途中下車可能な乗車券を利用する場合は鶴見〜横浜間の往復乗車券などを用意する必要があります.下車前途無効の乗車券の場合,当然鶴見〜横浜間の往復乗車券などと併用することができませんが,そのような場合,そもそもマルス端末で発行できないと思われます.各社POS端末では発行できてしまう可能性があるため,注意する必要があります.

もちろん鶴見〜横浜間の分岐駅通過特例を適用させる必要のない経路ならば問題ありません.たとえば経路の一部(最後)が「横浜→鶴見/経由:東海道・新川崎・西大井・東海道」の場合,分岐駅通過特例を適用せずに乗車することができますから問題ありません.

なお,旅客営業規則第69条第1項第4号で「品川以遠(高輪ゲートウェイ又は大崎方面)」のカッコ内に「(東海道新幹線)新横浜方面」が含まれないために,たとえば「新横浜→羽沢横浜国大/経由:新横浜・新幹線・品川・横須賀線」を含む乗車券を作ることはできます.

大阪・新大阪

新大阪駅または大阪駅と姫路駅以遠の間の運賃は,姫路駅を経由する場合に限り,大阪駅を起点または終点として計算し,「大阪・新大阪」発着となります.磁気符号上は特定都区市内と同様に扱われます.

  1. 旅客営業規則第88条 | JR東日本

大阪環状線

マルス経由線と経路特定区間

大阪環状線は,マルス経由線では次のように分かれています.

大阪環状
大阪〜京橋〜天王寺
大阪環状2+関西
大阪〜西九条〜今宮+今宮〜天王寺

この2つの区間は経路特定区間で,1が運賃計算経路です.大阪〜天王寺間を1回だけ通過する場合,大阪環状線(京橋経由)と大阪環状線2(西九条経由)+関西本線のどちらの経路も利用することができますが,運賃の計算は京橋経由で行います.ただし同区間を複数回利用する場合は経路通り計算することができます.

接続駅

大阪環状2+関西を含む場合,接続駅を求めるのは非常に難しいです.なぜならば,今宮〜天王寺間は,マルス経由線では関西本線所属ですが,関西本線と大阪環状線2の両方の駅符号をもっており,場合に応じて使い分けられるからです.また,大阪環状2+関西と大阪環状1とは,(間に関西本線今宮〜天王寺間を含んでいるため)特殊経由線とその母線の関係にはありませんが,それに準じて扱われるため,事情をいっそう複雑にしています.

今宮〜天王寺間(関西本線との重複区間)

今宮〜天王寺間は,マルス券の経由欄では「関西」と印字されますので,接続駅の点でも関西本線扱いになるように見えますが,実際には大阪環状線2として扱われる場合があります.これは次のような原則によっているようです.まず,今宮〜天王寺間を,(この区間以外の)関西本線と連続して乗車する場合は全区間関西本線とみなします.すなわちJR難波発着で今宮〜天王寺間を連続して利用する場合は全区間関西本線とみなします.あるいは天王寺〜名古屋間を発着または接続駅として今宮〜天王寺間を連続して利用する場合も全区間関西本線とみなします.一方,これらの区間以外の関西本線と連続して乗車しない場合は大阪環状線とみなします.なお,今宮より先(芦原橋方面)から天王寺より先(東部市場前方面)を乗車する場合は今宮が接続駅になります.例を挙げると次のようになります.

JR難波→新今宮
接続駅なし(関西本線扱い)
v新今宮→東部市場前
接続駅なし(関西本線扱い)
JR難波→東部市場前
接続駅なし(関西本線扱い)
v芦原橋→新今宮
接続駅なし(大阪環状線2扱い)
芦原橋→東部市場前
今宮が接続駅(大阪環状線2・今宮・関西本線)
今宮→新今宮
接続駅なし(大阪環状線2扱い)

大阪〜福島〜今宮間(擬特殊経由線)

次に特殊経由線に準じる点に関して説明します.(今宮〜天王寺間が関西本線と大阪環状線のどちらとみなすかにかかわらず)大阪環状線2(大阪〜西九条〜今宮間)を乗り通す場合,これが大阪環状線1(大阪〜京橋〜天王寺間)を母線とする特殊経由線であると考えます.この場合,(環)福島が接続駅になります.

たとえば次の乗車券では

乗車券
木津→西明石/経由:片町線・大阪環・関西・大阪環・西九条・東海・山陽
  • 発:木津
  • 1, 京橋
  • 2, 天王寺
  • 3, (環)福島
  • 4, 大阪
  • 5, 神戸
  • 着:上郡

のように,大阪環状線2今宮〜大阪間を乗り通す場合は特殊経由線のように扱われ,途中に(環)福島が入ります.

経由印字

大阪〜天王寺間を通過する場合,内回り(京橋周り)で入力すれば「大阪環状・京橋」が印字されますが,外回り(西九条周り)で入力すれば,「大阪環状」のみになります(blog).これはこの区間が経路特定区間のためです.一般に経路特定区間を,遠回りの経由で入力した場合は経由印字がなしになります.大阪環状線の場合は印字がなしにはなりませんが,遠回りの経由で入力した場合は「京橋」が省略されます.なお,経由印字があふれる場合は内回り(京橋回り)でも「京橋」が省略されるという情報もありますが,省略されない場合もあります(twitter).一方,大阪→鶴橋のように,経路特定区間と関係ない場合は大阪環状・京橋のように印字されます(jr-mars).

おおさか東線

おおさか東線はマルス経由線では次の3つに分かれています.磁気符号でも放出と鴫野が接続駅になります.したがって久宝寺〜新大阪間で3経由と数えます.

おおさか東
久宝寺〜放出
片町線
放出〜鴫野
おおさか東2
鴫野〜新大阪

桜井線

桜井線は特殊経由線ではありませんが,奈良〜高田間を乗り通す場合は特殊経由線のように扱われます(擬特殊経由線).

乗車券
奈良→高田/経由:桜井線
  • 発:奈良
  • 1, 京終
  • 着:高田

和歌山線

高田を境に路線符号が変わっていますので,高田が接続駅になります.

乗車券
王寺→和歌山/経由:和歌山線
  • 発:王寺
  • 1, 高田
  • 着:和歌山

マルス経由線では和歌山線王寺〜和歌山間で1路線ですが,路線コードは和歌山線高田〜王寺(60:2E–33?)と和歌山線大和新庄〜岩出(6E:8–25)の2つに分かれています.そのため,高田をまたぐ場合は接続駅に高田が書き込まれるようです(twitter).

赤穂線

特殊経由線表記は「西相生・大多羅」です.相生〜東岡山間は,山陽本線経由の場合営業キロ60.6km,赤穂線経由の場合運賃計算キロ63.1km(営業キロ57.4km)ですので,わずかに長いですが,たとえば姫路〜岡山間を山陽本線経由のみにするよりも赤穂線経由にした場合は経由が3増えますので,120mm券にしたい場合にはかなり有効に用いることができます.この区間は選択乗車区間ですから,赤穂線経由の乗車券で山陽本線にも山陽新幹線にも乗ることができます.

若江線(自動車線)

湖西線近江今津駅と小浜線上中駅・小浜駅を結ぶ西日本ジェイアールバスの路線です.連絡運輸となり,連絡運輸範囲はJR西日本各駅で,通過連絡運輸の設定はないようです.

中国高速線(自動車線)

大阪駅/新大阪駅と津山駅とを結ぶ西日本ジェイアールバスの路線です(twitter).連絡運輸となり,連絡運輸範囲はJR西日本各駅で,通過連絡運輸の設定はありません.少なくとも大阪接続の場合は滝野社インター/北条/山崎インター/津山まで,新大阪接続の場合は津山までの運賃(twitter)が登録されています.津山接続の場合はどのバス停も運賃が登録されていないようです(twitter).以前は美作インターバス停に限り途中下車ができましたが,現在ではこの取扱いは廃止されているようです(twitter).

宇野線

宇野線が印字されるかどうかは,経路入力の方法によって異なります.「宇野線」「本四備讃線」に分けて入力した場合は「宇野線・本四備讃」となって宇野線が印字されるのに対し,「瀬戸大橋線」(総称線)で入力した場合は「本四備讃」となって宇野線は印字されません(twitter).